スピオルト 製品紹介スピオルトの特性

呼吸機能(FEV1)の改善

スピオルト® レスピマット®はスピリーバ®と比較し有意な呼吸機能(FEV1)及び息切れ(TDI 総スコア)の改善効果を示しました。

「禁忌を含む使用上の注意」等はDIページをご参照ください。

吸入後24時間のFEV1の推移(6週間後)(海外データ)1,2)

投与6週で、スピオルト®5μg/5μgはスピリーバ®5μgと比較して、24時間にわたりFEV1の改善を示しました。スピオルト®6週間投与後のピークFEV1§及びトラフFEV1のベースラインからの変化量(6週間後)は、それぞれ411mL、201mLでした。

§投与3時間までの各患者の最大FEV1の調整平均値

目的 COPD患者を対象に、チオトロピウム+オロダテロール配合剤2用量(2.5μg/5μg、5μg/5μg)を、1日1回6週間吸入投与したときの24時間呼吸機能プロファイルを検討する。
対象 中等症から最重症(GOLD StageⅡ/Ⅲ/Ⅳ)COPD患者219例
方法 第Ⅲ相、多施設共同、ランダム化、二重盲検、プラセボ・実薬対照、6群4期不完備型クロスオーバー試験
チオトロピウム+オロダテロール配合剤2.5μg/5μg、チオトロピウム+オロダテロール配合剤5μg/5μg(スピオルト®5μg/5μg)、チオトロピウム2.5μg、チオトロピウム5μg(スピリーバ®5μg)、オロダテロール5μg及びプラセボを、レスピマット®を用いて1日1回6週間吸入投与した。
主要評価項目 FEV1AUC0-24hのベースラインからの変化量(6週間後)
副次評価項目 FEV1AUC0-12hのベースラインからの変化量(6週間後)、FEV1AUC12-24hのベースラインからの変化量(6週間後)など
安全性 副作用※2は、スピオルト®5μg/5μg投与139例中3例(2.2%)、スピリーバ®5μg投与138例中8例(5.8%)、オロダテロール5μg投与138例中6例(4.3%)及びプラセボ投与138例中9例(6.5%)に認められた。主な副作用は、スピオルト®5μg/5μgでは口内乾燥2例(1.4%)、咽頭乾燥1例(1.4%)、上気道分泌増加1例(1.4%)、スピリーバ®5μgでは頭痛3例(2.2%)、浮動性めまい2例(1.4%)、鼻咽頭炎1例(0.7%)、オロダテロール5μgでは鼻咽頭炎、頭痛、不整脈が各1例(0.7%)及びプラセボ群では発声障害3例(2.2%)、咳嗽2例(1.4%)、鼻咽頭炎1例(0.7%)であった。
  1. ※1:スピリーバ® レスピマット®
  2. ※2:医師の判定による。
  1. 1)Sauter W, et al. 承認時評価資料:
    COPD患者対象プラセボ対象24時間呼吸機能試験(1237.20試験)より改変
  2. 2)Beeh KM, et al. Pulm Pharmacol Ther 2015; 32: 53-59.
    本試験はベーリンガーインゲルハイム社の支援により行われました。

息切れ(TDI総スコア)の改善

息切れ(TDI総スコア)の変化(24週間後)3,4)

24週間後のスピリーバ®群、スピオルト®群のTDI総スコアは、それぞれ1.628±0.099、1.984±0.097で、52週後はそれぞれ1.736±0.101、2.058±0.099でした。

スピオルト® レスピマット®はスピリーバ®と比較して、息切れの指標であるTDI総スコアを24週間後及び52週間後において有意に改善し、MCIDである「1」以上の改善を示しました。

息切れ(TDI総スコア):

息切れはTDI(Transition Dyspnea Index)にて評価した。TDIとは右記の3つの構成要素について、投与前値からの変化を測定するものである。変化は「-3(大きく悪化)」から「+3(大きく改善)」の7段階でスコア化し、ベースラインと比較する。総スコアとは各構成要素のスコアの合計。TDI総スコア「1」以上の改善は、臨床上意味があるとされている。

構成要素

機能障害
患者に息切れを起こす何らかの活動があるかどうかを評価
仕事量
どのような行動をしたら息切れを起こすかを評価
労力の程度
どのくらいの労力で息切れを起こすかを評価
目的 COPD患者を対象に、チオトロピウム+オロダテロール配合剤2用量(2.5μg/5μg、5μg/5μg)を、1日1回52週間吸入投与したときの有効性・安全性を、単剤 (チオトロピウム2.5μg又は5μg、及びオロダテロール5μg)と比較検討する。
対象 中等症から最重症(GOLD StageⅡ/Ⅲ/Ⅳ)COPD患者5,162例(日本人413例を含む)
試験 第Ⅲ相、国際共同、多施設共同、ランダム化、二重盲検、実薬対照、並行群間比較試験(同じデザインで実施した2試験)
方法 チオトロピウム+オロダテロール配合剤2.5μg/5μg※5、チオトロピウム+オロダテロール配合剤5μg/5μg(スピオルト®5μg/5μg)、チオトロピウム2.5μg※5、チオトロピウム5μg(スピリーバ®5μg)及びオロダテロール5μg※5を、レスピマット®を用いて1日1回52週間吸入投与した。
※5:チオトロピウム+オロダテロール配合剤2.5μg/5μg、チオトロピウム2.5μg、オロダテロール5μgは国内未承認です。
主要評価項目 FEV1AUC0-3hのベースラインからの変化量(24週間後)、トラフFEV1のベースラインからの変化量(24週間後)、SGRQ総スコア※6のベースラインからの変化量(24週間後)
副次評価項目 息切れの評価{Mahler Transitional Dyspnea Index(TDI)総スコア}※6のベースラインからの変化量(24週間後)
※6:TONADO®1試験及びTONADO®2試験の併合データとして
安全性 副作用※7はスピオルト®5μg/5μg群1,029例中73例(7.1%)、スピリーバ®5μg群1,033例中63例(6.1%)及びオロダテロール5μg群1,038例中69例(6.6%)に認められた。最も多くみられた副作用は口内乾燥(全体で1.0%)であり、スピオルト®5μg/5μg群1.3%、スピリーバ®5μg群1.3%及びオロダテロール5μg群0.8%であった。
※7:医師の判定による。
  1. 3)Sauter W, et al. 承認時評価資料:
    国際共同COPD患者対象52週間有効性安全性試験(1237.5/6試験併合解析)より作図
  2. 4)Buhl R, et al. Eur Respir J 2015; 45(4): 969-979.
    本試験はベーリンガーインゲルハイム社の支援により行われました。

スピオルト® レスピマット®の【効能・効果】

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)

<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤は慢性閉塞性肺疾患(COPD:慢性気管支炎、肺気腫)の維持療法に用いること。本剤は急性症状の軽減を目的とした薬剤ではない。

スピオルト® レスピマット®の【用法・用量】

通常、成人には1回2吸入(チオトロピウムとして5μg及びオロダテロールとして5μg)を1日1回吸入投与する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤は1日1回、できるだけ同じ時間帯に吸入すること。患者に対し、本剤の過度の使用により不整脈、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性があることを理解させ、1日1回を超えて投与しないよう注意を与えること。(「重要な基本的注意」、「過量投与」の項参照)

  • オロダテロール単剤は国内未承認です。
  • スピリーバ®の用法・用量につきましては、最新の添付文書をご参照ください。

スピオルト® レスピマット®の【使用上の注意】(抜粋)

2.重要な基本的注意

(1)本剤はCOPDの急性増悪の治療を目的としていない。COPDに基づく症状を安定させるためには、本剤を継続して投与する必要がある。ただし、用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当ではないと考えられるので、漫然と投与を継続せず中止すること。

肺への高い薬剤送達率

レスピマット®は肺への高い薬剤送達率を示しました。

肺への高い薬剤沈着率(γシンチグラフィのイメージ)(外国人データ)1)

各デバイスの肺への薬剤沈着率は、レスピマット® 51.6%、pMDI 8.9%でした1)
β2受容体は末梢により多く存在していることが報告されています2)

対象 喘息患者14例
方法 吸入ステロイド薬と放射性物質を各デバイスを用いてクロスオーバー法にて投与し、薬剤の沈着率をγシンチグラフィにより測定した。レスピマット®及びDPIにはブデソニドを、pMDIにはベクロメタゾンを用いた。
※ブデソニドをレスピマット®にて投与する剤形は国内未承認。国内における「用法・用量」は、DPIにて「成人には、ブデソニドとして1回100~400μgを1日2回吸入投与する」である。
  1. 1)Pitcairn G et al. J Aerosol Med 2005; 18(3): 264-272.†
  2. 2)Ikeda T et al. Br J Pharmacol 2012; 166(6): 1804-1814.
  3. †本試験はベーリンガーインゲルハイム社の支援により行われました。